四万十川の天然うなぎ 天然ウナギ 天然鰻 これぞ四万十川!最盛期に入りました。

梅雨ですね。毎日毎日じめじめ、しとしと、時にはもうやめてくれってほどの豪雨、高知の雨は下から降るっていうくらい凄い雨。仕掛けも既に何本か流されてしまったり・・・・

でも、この雨が四万十川の天然鰻にはなくてはならないのです。雨が降って増水しますと、岸辺のミミズなどが流されて川の中に餌が豊富になるのですが、うなぎは良くそれを知ってるんですね。

一気に住処から出て広範囲に餌を探し出します。私はほとんどコロバシ(うなぎ筒)で狙うのですが、こんな条件の時に仕掛けるのはエサ場、が基本になります。

川の流れ、それにより状態を判断して、餌が良く流れ着くような所、や、やはり川の流れが作り出すウナギが餌を喰むのに最高の条件の流れ方があるのですが、そんな所、そんなところってドンナ所?って聞かれても口では説明しずらい・・・水が活動しているとしか言いようがないのですが、そこの判断は漁師の勘所なのです。

じっくり過ぎるほど吟味して、今日の今の水量と、明日の水量の差で流れがどのように変化するかも読み、仕掛けていく。なかなか神経を使いますよ。

仕掛けた場所によっては翌日、長い時で3日位仕掛けっぱなしにしておくのですが、引き上げに行く時の高揚感はなかなかのもんで、引き揚げて空っぽだとガックリ、入っていたら凄い充実感、一喜一憂、ホントに楽しい。仕事なのにウナギ漁だけは楽しくて仕方ない。もちろん仕事ですからプレッシャーや体力的にキツい事はたくさんありますが、これは自分の一番得意な漁であります。好きこそ物の上手なれ、とはよく言ったもんですね。

この漁で一番充足感、満足感で満たされる瞬間は、コロバシ(うなぎ筒)の中にぶっといウナギがギシ詰めに入っている時、この瞬間は何回やってもアドレナリンが出ちゃいますね!

ひきあげた時にコロバシの中から全然水が出てこないのです。そりゃそうですよ、中はウナギがこれでもかってギュウギュウびっちり、蓋を開けた時に見える光景には興奮させられます。

おお~!やった!、と一人河辺で呟いて、動悸がするほど胸踊り、それが落ち着くと、まるで湯に身体が浸かったような満足感がやってきて幸せになれるのです。

川漁師の醍醐味ですね!

白い腹、黄色い胴体、若草色、黒っぽいの、茶色っぽいの、もうびっちり!いつもこの光景をカメラに撮りたいと思うのですが、そんな時に限ってスマホは車の中。

この光景をなんとかいつかお見せしたい。

今の時代、最後の清流と呼ばれる四万十川でさえ、良いウナギを数多く捕獲するのはなかなか難しいと思いますが、やはり専業川漁師として食っていく、生き残っていくためには毎日頭の中をウナギだらけにして切磋琢磨、新たな視点でいかにうなぎに近づくか、を考えなければいけません。寝ても覚めてもウナギ、うなぎ、鰻!

本当に魅力的な魚ですよ、この鰻ってのは。これをとってはいけない、なんて時代が来たら、私はきっぱり川漁師辞めますね。

四万十川の天然うなぎは綺麗ですよ、写真のウナギ達、大きくて良いコンディションですよ。これを一流の職人が調理したら・・・・・・・・・・食べたい・・・・・・・・・・でも商品なので食べれません・・・・・・

 

 

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