2021年 四万十川の天然鰻 ウナギ漁のまとめ。

  1. 本当にコロナ、これにびくついて過ごした漁期でありました。川に行ってるだけならコロナなんか関係ないのですが、また、事実 川と家の往復しかほとんどしない生活形態でしたが、困るのは取材であったり、講演であったり、川の出前授業であったり、、と、色々な頼まれごとでした。
    ここは名字でおじいさんおばあさんの時代や出身地域まですぐわかるコミュニティー。 コロナなんかにかかってしまったらそれこそ大変。 うわさが、ですよ。
    なので人一倍気をつけておかないといけません。とっても疲れることですが・・・

四万十川の良いことを伝えてくださるメディアさんや行政機関への対応には、お願いされれば必ず全力で協力するのがモットーですが、いかんせんこの状況。東京、大阪などからのお話はお断りせざるをえませんでした。

そんな中、東京が緊急事態宣言に入った頃に頂いたお話の一つでしたが、もちろん最初からお断りの方向でいたのですが、どうしても四万十川の天然うなぎを紹介したい!という強い想いがひしひしと伝わってきましたのと、自分がお友達になりたかった方ナンバーワンの照英さんとの撮影ということで、それでもコロナ渦で極度に心配性になっている自分は本当に悩みました・・が・・スタッフ全員pcr検査をしてくる事、撮影において不織布マスクを着用、距離をとり勿論消毒は何かを触る度に、など、かなり厳しいガイドラインに徹底して沿って撮影するとの事。

それでも悩みましたが、最終的には照英さんに負けまして・・・天然ウナギ漁をご紹介しました。
また、普段川漁師が食べているウナギの食べ方を見せてほしいとの事で、出荷には少し細い、けどリリースするサイズよりはちょっと大きいのを焼いたり、炊き込みご飯にしたりもしましたが、太いウナギも美味しそうに撮影してもらいたかったんですが、商品を食べるのは普段の生活と違うとの事でやりませんでした。 そこはちょっと残念。本当に美味い四万十川の天然ウナギのパワーをもっと伝えてほしかったけど・・・そこは番組の事情がありますからね。

コロナなど気にしなくて良い時になったら、全力で四万十川の天然うなぎの素晴らしさ、四万十川の川漁、色々な事を発信していきたいなと思っています。

四万十川は本当に素晴らしい川です。

これほどまでに天然鰻に適した水質や環境は、もはや日本のどこを探しても無いでしょう。 本当に美味しい、汽水域(海水が混じる区域)のウナギは特に貴重ですから。
そして汽水域といえば川の下流域。当然ふつうは汚れに弱い場所。

しかし四万十川は途中に都市もなく、工場排水などとは無縁。清流のまま海へ流れ込む。 しかもそこら辺の小河川ではなく、全長200kmの大河です。水の栄養分も半端ない。生息魚種の多さは日本一。
桁違いに綺麗な餌が豊富に棲んでいるのですからそれを沢山食べてるウナギは本当に凄いんです。
そういうことを沢山伝えたいですね。

天然鰻は雨が沢山降るとその時は豊漁になることが多いのですが、今年度は雨の度にそれが大雨過ぎて毎回仕掛けをやられて苦しい年でした。 最後の水揚げで1メートルを優に超えるお化けウナギがとれたことが何となく今漁期の句読点になった感じでしたね。

漁獲高では昨年度の半分位しかいきませんでしたので、コロナによる景気の苦しみに輪をかけて生活に響いています。

しかし今は皆が苦しい時。 来年度はきっと良くなる!と希望しか見ないで前に進まなきゃ始まりません。

川はどんどん壊されて専業の川漁師も私の周りからは消えてしまった。そんな中やれるうちはやりきりたい。川のことを沢山の方々に伝えていく事がとても大事なことだと感じています。

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