6月の大雨 天然鰻 天然うなぎ 天然ウナギ これです!

四万十川本流において、天然うなぎを捕獲するために必須の条件が大雨です。しかし、この雨にも色々あって、イヤ水と呼ばれる、雨がふって濁ってはまたすぐに雨で増水で濁る、というのはじつは天然ウナギ漁にはあまりよくありません。水温もさがりますし、うなぎが落ち着かないのでしょうか?特にころばし漁(うなぎ筒)にはあまりよい結果が出ないことが多いです。

ずっと日照りで雨がなくて、そんなときにどっと雨がふって増水と濁りが出たときは絶好のウナギ日和。うなぎもよく知ったもんで、そんな時にミミズなどの餌が沢山流下してくるのを知っているのです。

潮周り、月周りでも善し悪しがあるのです。

大雨の濁り、良い潮周り、闇夜。こういう条件の時は仕掛ける場所の基本は餌場。どんな水の動きでどのラインをうなぎが通るか、見極めるのがこの漁の鍵です。汽水域で仕掛ける場合は、うなぎが一番餌を食べる時間帯に、潮の干満によって流れが変わるのですが、そこまで予想して仕掛けていくのです。ウナギは条件がそろったときは群れで移動する時期、タイミングがあるのですが、四万十川は広大なのでなかなかその金脈をあてるのは容易ではありません。しかし小さい川も大きな広大な川も、やっぱりウナギの餌場には共通点があるのです。ただ、小さい川で、ころばし(うなぎ筒)をスポットスポットで吟味して仕掛けていくのと、広大な本流で広範囲に仕掛けるのとでは打率が大きく変わります。スポットで仕掛けていく場合、本当に良い時は仕掛けたころばし全部に入ることもありますし、一本のころばしにギシ詰めで5匹も6匹も入っていることもあるので10割打者どころか、15割なんてこともたまにはあるのですが、広範囲に仕掛ける場合は平均して3割、良くて5割ってとこです。ただし船で沢山の本数を仕掛けられるので、例え3割、5割でも結構な漁になる時もあります。しかし、この漁で一番大変なのは餌の調達です。例えばミミズを使うなら一本に5本入れるとして、100本で500匹つかまえないといけません。これ、けっこうしんどいんですよ、梅雨時期はムシムシして、藪の中や草いきれの中で猛烈な虫たちの攻防をかわして汗だくでとるのですから。時にはエサ取りで脱水症状でフラフラ、なんてことも。しかも、汽水域でやるときはミミズは塩水で溶けてしまうので川エビを使ったりしますが、やはり一本に5匹として、500匹。約5キロ強のエビが必要になります。餌にしないで売ったら20000円以上 弐萬円以上ですよ。あーもったいない。とれなかったらホントに嫌になる。だからやっぱり天然うなぎ漁は大変なのです。でも、自分の一番得意で大好きな漁なのであります。

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