真夏の一番暑い最中 三日間に渡りBS朝日の魚が食べたい という番組の取材を受けました。
この取材のお話 元々は約7年前に今田耕司さんの番組で四万十川の天然うなぎ漁をやった時のコネクションからのお話でした。
丁度この頃からコロナの感染爆発が凄くなってきていて、正直人に会うのが怖いし億劫になっていたので実を言うとあまり乗り気ではなかったのですが、ディレクターさんが、ちゃんと検査してから前乗りで初顔合わせにやってきて、その時にとても好印象だったので前向きにお受けすることにしました。知り合いの知り合いという事もありましたしね。
天然うなぎ漁の取材というのは、大変気を使うものです。
なぜなら彼等を捕獲するという事はなかなか一筋縄ではいかなく、条件が良くない時は見映えのある漁果をあげるのに本当に頑張らないとならないからです。
本当だったら明日か明後日がベストだから撮影に来てくださいって言えれば最高なんですが、ロケが決まってから短くても一週間前とか、長ければ半月後に来ることが多くそんな先の自然状況など読めませんからね
漁の引き出しは色々ありますけど、本流が渇水だとすればウナギは全くといっていいほど動きません。そうなると支流に突っ込んで行かねばならず、真夏の谷川に重たい仕掛けを持ってカメラを気にしながら歩き回ったりするのはとてもしんどい事です。
何でだか今までだいたい取材の時というのはウナギにとって良くない条件の時が多く、いつも本流支流問わずその時の条件に合わせて漁をするのですが、そんな中でも真夏の取材は特に難しい。
しかもはるばる遠くからわざわざ撮影にやってくるのですから、何としても四万十川の素晴らしい天然鰻の漁を見せなければならないというプレッシャーがいつもついて回ります。責任重大な訳です。
今回も取材前日に想定外の大雨。予報より雨が多く、本流は予想より増水。なかなか仕掛けを入れづらい状況ではありましたが、なんとかそんな中でもスポットスポットで仕掛けていきしっかり漁を見せることができました。尚且つテレビクルーに対して撮れ高的にも最高でしたので心底ホッといたしました。無事責任を果たせた、、、毎回そんな感じであります。
漁の方はちゃんとお見せできたので、今度は日本一!の四万十川の天然うなぎ しかも汽水域の極上物!これを最高に美味しく料理して食べてもらう撮影でしたが、こちらも大成功。
試食をしたディレクターさんは悶絶してその美味しさに驚いていましたが、カメラさん、音声さん、アシスタントさん、等々、こちらの方々の悶絶っぷりをできたらテレビでお見せしたいところでした。本当に美味しかったようで、見ているこちらも嬉しかったですね。
カメラさん達は以前、某有名汽水域のウナギの撮影及び試食をしたことがあるそうで、その時の天然鰻と四万十川の天然鰻は美味しさの桁が違う、今まで食べた魚で一番美味しいと驚いていました。
なかなかあのようなリアクションって見れないなぁというくらいの悶絶っぷりで、こちらも笑ってしまうくらい。何とも嬉しいことであります。
若い頃から北から南まで色んなところで天然うなぎをとって食べてきましたが、四万十川の天然鰻は本当に美味しい。
取材を受けるからには四万十川の良いところ、天然鰻の素晴らしさ、これをしっかり伝えたいわけですからこちらも取材に対して全力投球 必死ですわ。
今回縁あって一緒にお仕事できた小南ディレクターさんは、魚のことが大好きな、また、自然の事にもちゃんとした考えを持っている方で、お会いできて良かったなと思える方でした。
お魚検定準一級をお持ちだとか。
こんなコロナなんかで大変な時期でなかったなら一緒に一杯やって色々語り合いたいところでしたが、今は仕方ないですね、その内今度は私の方から訪ねて行く約束をして無事全ての撮影を終えることができました。
先日番組が放送されましたが、なかなか良い編集で楽しく拝見させてもらいました。バラエティー番組ではありますが、ちゃんと魚の素晴らしさやその土地の良さもしっかり伝えてくれていたのが嬉しかったです。
見逃された方でご興味があるのであれば、見逃し配信等もやっているようですので、詳しくは魚が食べたいのホームページを参照なさってみてください。
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