昨年末にお話をいただいて、一月末に放送された番組のお話です。番組名は 遠くへ行きたい 1970年スタートの老舗番組です。自分も1970年、早生まれなので、同い年ってことですね。
この一年間、コロナ渦でこういった撮影はほとんどお断りせざるを得ない状況でしたが、こちらの制作会社様は大変に意識が高く、感染予防対策もかなり徹底しておりました。
これだけ配慮してくれれば大丈夫だろうということで、お受けすることになりました。
お受けした主たる理由は、かねてから四万十市 中村の郷土料理である 落ち鮎の塩煮を全国へご紹介したかったからなのです。
この落ち鮎の塩煮、びっくりするほど美味しいもので、自分も初めて食べたときに衝撃を受けたのでした。
案の定、ロケハンで事前に訪れたディレクターさんに味見をしていただいたら、目を見開いて 「おいしいっ」との反応。これをぜひ紹介させていただきたい!と言ってくれました。
一品ではちょっと物足りないとの事でもう一つずっと活かしておいたモクズガニの炊き込みご飯も加わることに。
モクズガニ、これは水温の低い水でかぼちゃを食べさせながら一か月以上活かしておくと本当に美味しくなるのです。ちょうど撮影のころに最高に仕上がったものがいたので良かったです。
ディレクターさんと色々お話していく中で、四万十川の汽水域の重要さをお話させてもらったら、大変感銘を受けてくれましてそこの部分も絶対放送したいとのこと。
放送時間は短いけれど、ぎゅっと中身の凝縮した自分にとっても大変意義のある番組になりました。
今回いらっしゃった俳優の野間口徹さんは、正直に申し上げますと、私、テレビドラマあまり観ないので、大変失礼なのですが、最初企画の段階でお名前を聞いてどなたなのだろう?との事でネットで調べましたら名前は存じ上げなかったけれどお顔はもちろんすぐにわかりましたし、ああ、この方なのかという感じでした。
まずは四万十川の河原でお会いしまして、色々お話をさせてもらいました。 野間口さんの出身大学が息子が気にかけていた大学だったので、そんなお話からはじまりましたが、野間口さん、大変気さくで自然体な方で、アメリカンバイクが好きな事。田舎が落ち着くというはなし。また料理がご趣味ということで、自分も元調理師ですしアメリカンバイクも乗るし田舎好きということで話も弾み、和気あいあいと撮影できました。
落ち鮎の塩煮、 一口食べてびっくりなさってました。 え?塩で煮ただけ?? すんごい美味しい! え? 笑っちゃうほど美味しい! そうなんですよ、その反応なんですよね、初めて食べた人は。
モクズガニの炊き込みご飯も唸ってくださいました。
後にスタッフさん達から聞いたのですが、野間口さんのあそこまでぶっとんだ表情は見たことない、と驚かれていました。 いやあ、本当に良かったです。
野間口さんにはこちらで美味しい魚が揚がったらお届けする約束をしまして、その時には是非、野間口さん自慢の手料理でご家族にふるまってもらえたらいいですね。
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