高知県の放送局で一番歴史のあるRKC高知放送。四万十川の行く先を一番真剣に憂いてくれている局だと思います。
昨年に続き、2年連続で四万十川の危機を伝えるドキュメンタリー番組を作ってくれました。
これは私の過去10年を遡りながら、10年間でどのように四万十川が変貌していったかを伝える内容の番組であります。
私のホームページを熟読してくださっている方がいるとしたら、その方はもうおわかりかと存じますが、私はこの10年、ずっと ブレずに、四万十川の危機について訴えてきました。
時には歯に衣着せず、敵を作ってしまうかもしれないことは百も承知で訴え続けてきました。
しかし、何も変わらなかった…
しいて言えば、四万十川の現状に対して少しは一般の方々の意識が変わってきたのではないかという若干の手応えは感じました。
が、一番変わってくれないといけない行政などは相変わらずのように思われます。
RKC高知放送さんは本当に四万十川の為に頑張ってくれています。
高知県の全ての放送局において、なんだかの形で四万十川の危機を訴える番組をやってきてもらっていますが、そんな中でも高知放送さんは特に真剣に考えてくれていると感じます。
四万十川を救えるのはRKC高知放送さんなのかもしれません。
とにかくこの四万十川の現状を皆さんに知ってもらって、そこからムーブメントを起こしていかないことには行政というのは動かないものです。
つい先だって土佐市のSNS騒動のように、世間が騒がなければ変わらない事が多々あるのです。
私が感じているのは、もう、高知県にだけに向けて四万十川の危機を発信していても限界がある。
ということです。
日本全国の天然すじ青のりのシェア8割を誇った川だったんですが、それが全く採れなくなった事に危機を感じている人が少ない。少なすぎる。
もっと言えは、採れなくなったことを知らない人達も多い。
四万十川という、高知県にとってはなくてはならない財産を軽く見すぎていると言うと怒られるのですが、実際、四万十川の全国に誇る特産物が消えているのにどの行政も真剣に対応していない。
怒る前に自分達の故郷の変貌を真正面から捉えて真剣に対策するべきだ。
嬉しいことに、この番組は全国へ向けての放送が決まったようです。
ただ、放送枠の関係で、元々一時間の番組だったものを30分に短縮するようですので、どこまで伝わるのかという一抹の不安は残りますが、全国の人達に向けて発信できることには大きな意義があると思います。
私もこれからは全国へ向けてのオファーにはより真剣に対応して行きたいと思っています。
たとえそれがバラエティー番組であっても、ニュースであっても、本当はドキュメンタリーが一番なのですが、しかし、四万十川のことを何らかの形で全国の人達に伝えられるのであれば、それが唯一自分が四万十川の為にできる事だと信じて。
これからも四万十川で川漁師をやれるうちは、自分のできること、頑張って参りたいと思っているところであります。
コメント