真夏の一番暑い最中、遠路はるばるサッカーの前園さんが四万十川へやってまいりました。
NHKの番組で、ロードバイクにのって四国を旅して色々な場所を巡る企画の中でいらっしゃいました。
今回の四万十川の企画、実は番組側の提案ではなく、前園さんの強い希望で実現したことだそうで、なんと2年も前から「行きたい 四万十川へ行きたい ウナギをつかまえたい!」とおっしゃっていたんだそうです。
もともと鹿児島出身ということで、ウナギの漁法には知見がある方で、かねてからウナギのイシグロ漁というものをやってみたかったんだそうです。
イシグロ漁とは、川底に穴を堀り、そこへ石を積み上げてウナギの隠れ家を作っておき、汽水域では潮回りで干潮にかけて漁を行う漁法で、イシグロを網で囲って捕獲する方法と、ウナギ鋏(ハサミ)で石をどかしたら見えるウナギを挟む方法とありまして、前園さんはウナギ鋏で挟む方法をやってみたかったんだそうです。
私の友人がウナギを挟むのが大変得意なので、漁は彼の元でレクチャーしてもらいながらのチャレンジ。私は現場まで船で前園さんとスタッフさん達を連れていき、サポートし、その後我が家の庭にて四万十川の天然鰻をたべていただく という流れでスタートしました。
実はこのロケにあたり、最悪当日とれなかった場合に食べる分だけは先にとっておこうと友人は必死でやっていましたが、イシグロ漁には条件が悪く過去に類を見ないような大不漁。
相当苦労したのにまともに食べる分すら無く、自分の他の漁法でとったものを提供しないとならないかも…との焦りの中での受け入れでしたが…
いやぁ~流石
持ってますね!
当日は、プロでも悩むほどのコンディションの中、しっかり素晴らしい結果を出してくれました!
あの時の前園さんの大興奮の顔は、ちょっとこの現代社会で大人ができるような表情ではありませんでしたよ。
ワールドカップでゴール決めるより嬉しい!と手を震わせて大興奮
自分達も心からの安堵と喜びで同じく大興奮でしたけどね!
この前園さんの大興奮の表情は一見の価値がありますよ!
その後は我が家にて四万十川の天然鰻に舌包み。
ご自分でとった天然うなぎを、まずは四万十川の天然ウナギの素晴らしさをわかって頂くために、捌きたての鰻を炭で焼いて白焼きで。
これは本当に四万十川の天然鰻のポテンシャルがわかる食べ方なので、まずはこれを味わって頂きましたが…
これまた、その美味さに驚かれ、大興奮 、そして、悶絶。
スタッフ総勢約15名程いたと思われますが、全員味見をし、そして全員に悶絶して頂きました。
食べたこと無い! こんな美味い物食べたこと無い!と一同大興奮の渦。
我が家の庭が異常な熱気で盛り上がったのは、気温が暑いからではありません。
天然うなぎの美味さに人ってこんなに熱くなれるんだと思える程の感動の熱気でした。
最後の〆に四万十川の天然鰻を蒲焼きにして鰻重。
タレは私の取引先の親方直伝のマル秘のタレ。
お店では、毎日焼き上がった鰻を何百枚もタレにつけて、タレ自体が鰻の熱で沸騰するくらいになるそうなので、同じレシピで作ってもお店の継ぎ足しのものとはやはり違いますが、それでもそんじょそこらのタレよりはずっと素晴らしい。
尚且つ素材は日本一の四万十川の天然鰻ときたもんだ。美味しくないわけがありません。
これにも前園さん更なる悶絶
スタッフさん達も唸りのような声と共に悶絶
悶絶 悶絶 悶絶
挙げ句の果てに男性スタッフさんから「女だったら黒澤さんのお嫁になりたい」との大変微妙に嬉しい?お言葉まで飛び出す程の宴となり、皆さんにも大満足してもらえましたし、何よりカメラマンさんが最高の録れ高だったと喜んでくれたのには、無事使命を果たせたとの思いで大変嬉しくほっとしたところでした。
最後に前園さんのロードバイクと自分のロードバイクが奇遇にもお揃いのBianchiでしたので一緒に記念撮影して次の旅先へ向かわれました。
前園さん、本当に楽しかったのか、一日中、川にいたい。毎年来たいとの事。
次回はご自分で仕掛けを造るところからやりたいそうで、今度は良き友人として四万十川にお迎えしたいなと思います。
今回の企画は本当にこちらも楽しくやらせていただけましたので、後は良い編集をされて放送されることを願っています。放送は年末か年明け付近との事。
テレビ放映は四国のみらしいですが、ネットで配信するそうなのでどちらにお住まいの方にでもご覧いただけるそうです。
- 前園真聖 四国ともたび
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