今年も四万十川に春を実感する時期になりました。例年ならスジアオノリ漁で過酷な冬を過ごしたあとに、ほっと一息、春の息吹を感じるタケノコ狩り、って感じなのですが、今年はスジアオノリが壊滅だったので全然ほっと一息って感じでなく、拍子抜けな感じの春なのです。そして、冬のあいだに重たいアオノリの漁具を水中から水面に上げたり下げたりで腹筋、胸筋、背筋が鍛えまくられるのに、今年はなんにもしてないヘタレた体で二日連続いきなりタケノコ狩りに行ってクワで堀りまくったので、体中が筋肉痛・・・
さて、筍はご存知のとおり、掘ってから湯がくまでの時間が勝負であります。時の経つほどにえぐみが増えてしまうので我らはいっつも超音速!掘ったら直ぐに四万十川に飛んでってそのまま川の水を汲んだら糠を2掴み一斗缶にぶち込んで薪で火をおこしてボンボン沸騰するお湯で湯がきます。掘る筍も地面に出る前の地中にある白いやつだし、すぐゆがいてガンガン煮るのでえぐみもなく柔らかーく仕上がります。
とはいっても自分で食べる分はちっさいのばっかで、良いものは人に配りまくって終わっちゃうんですけどね。
川漁師、これからしばらく、四万十川の川原で筍湯がく日々が続きます。あーあ、なんか魚とりたいな・・・・・
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