本日クリスマス。 もう年末というのになかなか暖かい。 例年どうり、アオノリの干場の準備を整えました。しかし、肝心の青のりが全くないのです・・・・・・・・・
普通なら、川のあちらこちらで、収穫するまでは伸びきっていないけどスジアオノリがチラホラ見えていないといけません。伸びないまでも、せめて川底が緑色に色ずく位にはなっていないといけないのです。
しかし、今年は・・・・・珍しく12月に大水が出たせいか、はたまた異常に高い海水温のせいか、全く緑色になってくれないのです。これは本当に困った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ニュースでは百うん十年ぶりの暖冬、なんていってます。 こりゃ、ダメかも。こんな冬の四万十川、見たことありません。
もちろん私達漁師が一番困ってしまうのですが、困るのは漁師だけではありません。 アオノリを取り扱う業者、ひいてはエンドユーザーまでもが打撃を受けるのです。
なんてったって四万十川の天然青のりは、全国の天然物の中で、80パーセント以上のシェアを誇っているのですから。逆に言えば、それだけ日本の河川は壊されてしまって、良いアオノリがつかなくなっている証拠ともいえますが・・・・・
四万十川の青のりは、香りが別物です。周辺の河川にも多少アオノリが付く場所がありますが、四万十川のとでは香りが違いすぎて一目瞭然!四万十川のスジ青のりの一級品ぶりったら、そりゃあ凄いのですよ。
もう、近くにいるだけで、良い香りがプーンと。こちらではプンつく、なんて言いますね。炊きたてご飯の上に、手で、もみくちゃにした青のりをおもむろに載せて、醤油をぶっかけて頂くと、顔中、頭の中まで青のりの良い香りが充満してしまう程、プンつくのです。
これがとれないと全国の方々が困るのです。なんとか寒波が続いて水温が下がってアオノリが繁殖してくれますように。
といっても、本日、このクリスマスの最中、私の青のり干場に、なんと!つくしが!芽吹いていたのです。
こりゃあ、やっぱり・・・・だめかもな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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