落ち鮎の漁場に係留してある舟を下流域のアオノリやシラスウナギの漁場に移動するために川に行ったら、目の前でアユらしき魚がひょっこり顔を持ち上げた。
もしかしたらアユじゃなくてハヤか何かかな?とも思ったけど、疑わしきは打て!ということで車から投網をつかんで舟に飛び乗った。
よっこいしょっと!ってな感じで竿をついて舟を動かす。
風はほぼ無風。投網には少しは風があったほうが良い。
だんだん魚が顔を持ち上げた場所に近づく。 間合いをとった。よし、今だ!せ~の!ってんで網を振り回し、投げた。
無事網は広がり、魚がいたであろう場所に落ちた。
船を網の下流側に竿で誘導してゆっくり網を上げていく。ずりずり底を網が引きずってくる。
魚の手応えは無さそうだ。舟に投網を持ち上げたら、たった2匹だけかわいい落ち鮎がクネクネと光っていた。
健気に冷たい川の中にまだいてくれたんだと思うとなんとなく愛おしい。鮎だけは、とった時に全然生臭くなく、スイカ、とか、きゅうり、みたいな、青い、かぐわしい香りがする。
そろそろ毎晩晩酌に鮎の塩煮をするのもお仕舞かな?? 秋から初冬の風物詩。冷たい北風に何度も吹かれながら落ち鮎と遊んだ。
もう落ち鮎漁もいよいよ終盤。多分、舟から投げる今年最後の投網になるだろう・・・
これからグンと気温が冷え込んで、川漁師の忙しい時期がやってくる。 アオノリ漁にシラスウナギ漁。どちらも冬の貴重な収入源。
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