四万十市 中村の初冬の風物詩 落ち鮎 みんな待ってましたとばかりに落ち鮎を楽しみにしています。 毎日市場には凄い量の落ち鮎が出荷されていますが、あの量が毎日売れてしまうんだから中村の人はよっぽど落ち鮎が好きなんだなあ、と思います。実際私も今となっては夏鮎よりも落ち鮎の方がずっと美味しく感じるようになってきました。ただ、塩焼きならばやっぱり夏鮎が絶対に美味いですが、落ち鮎ならではの食べ方の塩煮、これがうまい!とにかく美味なのです。酒を入れたり生姜をいれたりするご家庭もあるようですが、そんな小細工などせず、ただ2パーセント弱の塩水で煮てしまう、簡単な調理法なのですが、それが一番だと個人的には思いますね。12月1日から今日までの一週間以上、毎日落ち鮎の塩煮で一杯晩酌するのが楽しみになっています。鮎の塩焼きは2匹も食べたら満足しちゃいますが、脂の落ちた落ち鮎の塩煮なら10匹でもぺろっと平らげちゃいます。そして、残りの煮汁に残った鮎の身をほぐし入れて、白米をぶち込んで塩煮鮎雑炊。これがシメに一番!これですね、どんなに文章で説明してもわからないでしょうが、とにかく一回食べてみてもらいたい。真っ黒にサビの出た、痩せこけた、あの可憐な夏鮎の名残すらない、くたびれ果てたこの落ち鮎が、塩煮という料理法でこんなにも素晴らしい美味なる珍味になるのです。ただ、焼き目も入れてない川魚をいきなり煮る料理法なので、水の良い川の鮎で!というのが大原則です。四万十川の落ち鮎でやるのが一番いいと思います。四万十川のほとりの街の食べ方なのですから。
今年も四万十川、落ち鮎豊漁で幸せであります。
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