四万十川 最後の清流と言われ続けるために・・・

投稿が遅くなりましたが・・・

今年の二月、本来ならとっくに始まっていなきゃならない四万十川のすじ青のり漁が始まらないのを高知の報道各社が危惧されまして、現状を取材させてもらいたいとお願いをされました。

結局、日本テレビ系とフジテレビ系の放送局が日替わりで取材に来られました。

本来は、記録的な暖冬の為にすじ青のりが生育していかないという感じの取材になるはずでしたが、予定日前日に大雨が降り、その大雨たるや夏の台風並みの雨でなかなか水も出ましたので濁りがとれた後に取材を受けたわけですが・・・

大雨前に、暖冬でなかなか伸びていかないが、水温低下をまって伸びる前の状態で川底一面に広がっていたすじ青のりの種、一面緑色になっている川底、それを水中カメラで撮影するはずが・・・

そこにあったのは川底一面に砂漠のように広がる土砂に埋まった無残な姿が・・・

この程度の雨でこのように細かい土砂で一面埋まったことは、今まで一度も見たことがありません。

考えられる原因としては、本年度国交省のほうで予算がついて国土強靭化計画という名のもとに河川の改修工事が入りましたが、
目的は洪水防止のために岸辺の木や竹林などを皆伐して増水時に水の流れを速くして治水の対策をする、というもので、治水と言われれば無下に反論もできませんので、本来自然破壊にあたる四万十川の岸辺の皆伐には反対ですが仕方がないという思いで残念な気持ちでおりました。

が、始まってみるとそのやり方が酷いこと酷い事・・・ブルドーザーで土ごとひっくり返して平らにして、それはそれは凄まじい環境破壊でした。 木を切って草を刈るなら地表が剥き出しになることもなく、そこに大雨が来ても土砂の流出は抑えられます。

しかし、ユンボでひっくり返して、叩いて、平らにして、地表をむき出しにされたところに大雨が来たら、どうなります?

結果は見るも無残なことになっており、私たちが船で動力引きで漁を行える漁場は全滅。

おびただしい土砂が、ユンボでひっくり返した部分から崩れて流出してすじ青のりの種が付いた石を飲み込んで埋めてしまっていました。

報道のディレクターさん、ベテランカメラマンさん。川にそんなに接する機会もない、言ってみれば川に対しては素人さん達もが唖然とする光景が広がっていました。

本来暖冬で伸びていかないすじ青のりの現状を取材する予定だったわけで、船の上でどうやって取材を成立させようかと悩んでいたディレクター。そこにベテランカメラマンさんが、「これは皆に観てもらわなくては駄目だよ」と言ったのがとても印象に残っていますが・・・

ディレクターさんもこの現状をしっかり伝えなければということで、急遽、近年の四万十川が抱える問題をクローズアップする形で特別ニュースを作ってくれました。大変に説得力のある、意義のある良いニュースにしてくれました。

こういう地道な訴えが本当に大事なんだと思います。

あれから二か月近くたち、何年かに一度、何かの自然状況のタイミングで2週間ほど伸びる(春のり)と私たちが言うすじ青のりがわずかながら収穫されましたが、本来、どんなにすじ青のりが不漁の年でも、わずかであっても収穫があった船の動力引きで採取される漁場、すなわち大雨で土砂流入によって埋まってしまった漁場からは、春のりもほとんど収穫はありませんでした。

もうこんなことはやめにしませんか? 最後の清流 その謳い文句の中で発展してきた四万十市じゃないですか。

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