国分太一のおさんぽジャパン ロケしてきました。

通常、この番組は出演者や番組名など明らかにせず、ロケの相談のお話が来るようです。ロケ日は丁度3連休の初日。高知県はうなぎの漁が9月いっぱいでおしまいな為、はっきりいって滅茶苦茶忙しい時期であります。いわばラストスパート。そんな中、非常にはっきりしない、ふわふわと、アンニュイな感じでロケの相談の電話をもらいました。色々お話しているうちになんだかイライラとしてしまった私は、電話口でほとんどお断りする方向での話をしていました。

しかし、どうしても、という感じでありましたので、とりあえず最初にディレクターの方とお会いするだけお会いしました。その時点ではまだはっきりどうするか、正直決めかねておりましたが・・・・

結果として、わたしはこのデイレクターさんを大変気に入ってしまいました。おべんちゃらを言うわけでもなく、口先だけの男ではない、しっかり仕事をする男だと直感したからです。ならばと心を決めてやることにしました。

やるからには最高のものに仕上げてもらいたい。わたしはいつも全力投球で四万十川の良さを知ってもらうため、引き出してもらうため、四万十川の為なら本当に努力して協力してきたし、今回ももちろん、要求されること、やれることには出来うる限りで協力しました。 そんな企画の後は、決まって一日くらい寝込みそうになるくらい疲れてしまうんですけどね・・・・・

番組の流れとして、非常に短い時間で数多くの事をできる限りハメこむ。まず出演者のスケジュールがメチャクチャ忙しい、これが大前提で進んでいきます。日本で今一番忙しいといってもいいくらいテレビに出ている国分太一さんを相手にいったい自分がどこまでやれるか!スケジュール、時間との勝負で、まさに分刻みでこなしていかねばなりません。こんな取材は当然今までで始めてでしたし、ぶっつけ本番であらすじは決めてあっても、後は彼とわたしの出たとこ勝負でまとめていく、という難易度の高いもので、そのビリビリする緊張感とやりがいに結構しびれましたよ。当然国分さんは、スタッフから番組の進行であるとか、流れすら聞いておらず、進めていくのです。、そうしないと国分さん自身が本当に旅をして驚くことができないからという事で、リアルに出たとこ勝負なところがあって、それがまた難しいのです。

この番組の原則として、一回一回、必ず違う話題で進めていくというルールがあるらしいのですが、今回は特別に、二回分の番組をまたぐ形で行くことになりました。これは番組史上初の事らしいですが、デイレクターさんが私と意気投合し、私を信じてくれたので、この企画を最大限生かすにはそうするしかないと無理にでもプロデューサーに掛け合って実現に持っていったそうです。

さあ、撮影が始まりました。 旅をしている一行が私と川で出会ってそこからいろいろ始まっていくのです。しかし、驚いたのはこの御一行様の多いこと多いこと!マイクロバス4台に乗り込んだ、おそらくは15人位の団体なのです。流石芸能界の大物になると付いてくる人たちも凄い数なんですね! まずは川にて川エビの仕掛けを上げて見てもらいました。国分さんはこういった自然と遊ぶ系の事が大好きな方で、仕掛けについての質問が沢山飛び出してきます。それがこちらには親近感を与えてくれてなかなか自然な感じで進めていくことができました。そういう相手を緊張させない、なにか不思議な魅力があるのと同時に、うまく撮影を流れに乗せるための緻密な計算と気遣い、とでも言いましょうか、非常に仕事のできる方という印象でした。その流れで今度は我が家の庭まで来ていただいて、そこで川エビをバーベキューして食べてもらいました。当日は天気予報ではあまりよくない予報。台風の影響すら受けかねないと前日から心配されたロケ日でしたが、丁度撮影の時だけはホントにピーカンな晴天!わたしが「こりゃ誰か凄い晴れ男がいるな」と言ったら、国分さんは胸を大きく張って、自分が最強の晴れ男なんです!みたいな事言っておられましたが、なにしろ気持ちのいい程の晴天でした。数時間前までは土砂降りだったんですよ。本人も神がかってると言ってましたね。川エビの塩焼き、そして唐揚げと進んだところで、わたしがアドリブでビールが欲しいんじゃないです?みたいに振ったら、ニヤッとして「いいんすか?」って来たので間髪入れずグラスにビールを注いで出したのですが、本人のテンションも上がったし、実に美味そうに飲んでくれましたね~。実際、強烈な日差しの中、うまかったと思いますよ。

そしてここまでが一回分の放送。そのままの流れで撮影は次の天然うなぎに流れを持っていきます。我が家にストックしてある三日前に揚がった天然うなぎたちを見てもらってテンションを上げてもらい、うなぎの仕掛け、コロバシの説明、そしてこれも食べますか?っていうのでここからウナギを取り出して馴染みの居酒屋に一緒にウナギを持って行ってそこで今度は天然うなぎを食べていただく、という流れ。

食べていただく鰻は四万十川天然うなぎの中でも極上中の極上を用意しましたよ!関西風に蒸さずにやるならこのサイズしかない!下り鰻の捌いて300グラム以上の脂の乗った肉厚な物を用意して、白焼き、うな重と料理してもらい食べていただきましたが、ほんとうに美味そうに喰ってくれましたし、白焼きを食べた途端に清酒が欲しいと言って白焼きと合わせて飲んで悶絶してくれました。私にも同じグラスで清酒を勧めてくれたので白焼きと共に一杯頂きましたが、いやぁ、我ながら滅多にない極上の美味さの四万十川天然うなぎでありましたよ。 国分さんは、「俺もアイターンして・・・みたいな事をボソッとおっしゃったので、「川漁師になりますか?たいへんですよ~っていうような話で撮影は和やかに進んで行きました。

国分さん本人は、ほんとうに忙しく、いつかは田舎でゆっくりしたいというような希望が多少なりともあるようなので、きっと美味しい天然うなぎを食べた時に、田舎がいいなあ、って一瞬でも思ったんだろうなと感じました。

最後に川漁、頑張ってくださいと向こうから握手をしてくれました。これは個人的にとっても嬉しいことでありましたね。

全ての撮影が無事に終わった時には心底ほっとしましたよ。だって通常、1番組の撮影尺は約20分との事。しかし、ディレクターとのやり取りの結果、わたしのところでは1時間の撮影尺が割り振られて、その中で要求されたことを、自然な流れで、すべて完璧にこなす。というプレッシャーの中での撮影、しかも相手は国分太一さん。そりゃあ、終わったら脱力感にもなりますわ。

ということで、とっても疲れましたけど、とっても楽しく良い経験になった番組撮影でした。そして、何よりも魅力的なディレクターさんと出会えて仲良くなれたので、「人との出会い」の観点でも大変意義のある撮影になりましたね。

 

 

 

 

 

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