今年の夏は本当に暑かった! ことに、この四国地方、雨が本当に少なく、例年以上に天気には泣かされました。そして結構苦労もしました。なぜならウナギ漁には適度な雨は必須だからです。
七月のとある日に、天気に左右されるお仕事として漁師さんの仕事を取材させていただきたいとの連絡がありました。聞けば大雨に泣かされるというのを主に撮影したいらしい。
しかしながら、ロケの日にちは決まっており、そんなに都合よく豪雨など降るとも思えず、大丈夫なのか?この企画・・・・・と半信半疑でお受けした次第でした。
ロケ日は八月下旬。猛暑のさなか。四万十市が日本で一番暑い日を叩き出したその日からでした。 日照り、渇水。豪雨の真逆・・・・・・ 結局渇水で漁に泣くということで撮影の方は進みました。
確かにこの渇水。川の水がお湯になってしまい、水量も激減。うなぎが自ら巣穴を離れて移動するファクターは皆無。こんな時は実際視点を変えてやるとウナギは獲りやすいのですが、但し、が付きます。
こちらからウナギが居そうな流れをくまなく歩いて、または車で何箇所も移動してまた歩いて探し、短い距離で確実にうなぎを誘い込める流れに仕掛けを置かなければならないのです。
これはとても重労働なことなんです。重たい仕掛けを抱えて谷を上がり下がり。川を数キロ歩くこともしばしば。熱中症の危険と隣り合わせの体力勝負な漁になるのです。水辺だからといっても、物凄い日差しと水からの照り返しです。
発汗量も半端ない。これを毎日。ほんっとにふらっふらになるのです。ウナギをとらなきゃ!という強い使命感がないと、朝起きて体も動かせません。注文に追われて一生懸命に、それと、やっぱりウナギ漁、そしてうなぎの生態に精通したいという気持ちが毎朝体を動かします。食べても食べても痩せていき、体脂肪率は一桁まで落ち込みます。そのうちバテて、食まで細くなる始末・・・・・
そういう意味では天気に苦労しているという取材は成立いたしましたね。二日間 漁に同行したディレクターさんもかなりバテておりました。当然場所によっては付いて回るのさえ困難な場所もありましたので、そんな時には休憩していただきなんとか取材も終わりました。
渇水でもそこそこの漁があって、漁師としてはうなぎの姿をちゃんと見せることができてホッとしていますが、番組的には不漁の部分も撮りたかったようでした。しかし、この日照り、猛暑、渇水が漁を困難にしている部分は伝わってくれたかなぁ?と思っています。
今回の取材もとても真摯なディレクターさんのおかげで無事楽しく終えることができました。よかったよかった。
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