今年もNHKさんからシラスウナギ漁の取材を頼まれました。昨年度も取材の日には良い漁ができたので、今年はどうかな?
と、ほのかな期待を込めて出漁してきました。
取材当日はなかなか無いほどの絶好のシラスウナギ漁日和、雨の後の濁りと、強い風、良い潮周りでした。
撮影途中、強風で船の中に何度も水が入り込むほどの荒れっぷり。絶えず吹き付ける風はとても冷たくて、どんどん体温を奪っていきます。
船のアンカー(錨)も強風のため全然きかず、岸寄りに流されてしまう。もっともこんな大風の時は岸寄りで採るのが最良の判断。絶えず打ち付ける波間にシラスウナギがひっきりなしに寄ってきます。
シラスウナギ漁には、穏やかな夜や、満月などの月夜は良くない条件。逆に荒れ狂うほどの天候が最適なのです。
真夜中の厳しい漁になるので、とれないと本当に嫌になってきます。
私は現在右目の調子が良くなくて、毎晩のように出漁していたら眼科の先生にちっとも良くなっていないと怒られてしまいました。
暗がりで明かりをじっと見続けるので、目にも結構な負担がかかっているのでしょうか・・・・・・・
昼間はアオノリ漁もやらないといけないし、夜もずっと出漁していると疲れ果ててしまうので、良い条件が予想できる夜のみに出漁するようにしていますが、毎回良い漁になるとは限らないのがこの世界の常でございます。疲れで身体のあちらこちらから痛みが出てきますが、専業の川漁師でやっていくためにはできる限り頑張らないといけません。
また、夜中に寒風吹きすさぶ中、船を走らせなきゃいけないと思うと億劫ですが、採れた時の喜びを思い、また夜の川に行ってきます!
コメント