四万十川天然鰻 コロバシ(うなぎ筒)にギシ詰め

四万十川の川漁師として仕事をしている中で、一番得意で、大好きな漁がウナギのコロバシ漁であります。

このコロバシ漁、なかなかに奥深いのです。延縄や釣りとは一線を画すほど、テクニックや川を見切る感性が必要になってきます。

まだ水温が低い春、うなぎを狙ってコロバシを仕掛けるもなかなか捕獲できず、延縄では大きいものが沢山釣れる、などということはよくある話なのですが、

結局活性のいまいちなウナギを筒の中まで誘い込むのと、そこにある剥き出しの餌に食いつかせるのと、どっちが簡単か、という話なんです。

コロバシの場合は、非常に水の流れが影響してきます。コロバシに誘い込みやすい流れというものがあるのです。 どのような流れかと質問されても、言葉で表すのは至難の業・・・

もう水を見て、絶対にここ!この流れ!というスイートスポットがあるのです。 これを見切れないとなかなか漁果があがりません。

さらに掘り下げますと、川の流れ、この場合は流速の事、なのですが、流れの早さはいつもバラバラなのです。私は仕掛ける場所の流速に合わせてコロバシを改造し使い分けています。

さらにさらに、もっと掘り下げますと、天候によって川の水量は一定ではありません。うなぎは夜行性。夜にコロバシに誘い込まれます。昼に仕掛けた時の水量と、それから数時間後の夜中の、さらには翌々日の水量などを予想して、ウナギが一番誘い込みやすい時間帯に一番バッチリな流れ、いわば未来位置を予測して仕掛けていくのです。潮の干満の影響を受ける場所などは、特にシビアに未来位置の予測に気をつけます。

場所によっては20センチ仕掛ける場所が流れからずれただけで、入らない、なんて事もあるくらいシビアなのです。

そうした全ての条件が整った時に、その周辺に生息しているウナギが全て一本のコロバシに吸い込まれるようにギシ詰めに入ることがあります。

こんな時に回収したコロバシは重さがぜんぜん違います。ほんとうにずっしり、重たいのです。水から引き上げたのにコロバシの中から水が全然抜けてきません。

してやったり! そんな瞬間なのです。漁師やってて良かったと思えるキラキラ輝く瞬間であります。

今回は1本のコロバシに良いサイズが5本。一本のコロバシで1キロ以上の漁果でした。

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